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何もわからず その2

何もわからず その2


2003年の夏になると、手にも異常が出てきた。
ある日、ドライヤーのスイッチを切ろうとしたら、切れない。

左手にドライヤーを持ち、右手にはブラシ、がいつものパターンだから、
要するに、左手親指でスイッチを切ることが出来ない。
おかしい。

足もどんどん悪化。
特に、階段を降りる時。あと、お酒を飲んだあと。

階段を降りる時は、足が突っ張ってはずむような感じになって、前につんのめりそうになる。
お酒を飲んだあとは、足がもつれて、まるでヘベレケになったみたい。
意識はしっかりしてても、足がダメ。
それを周囲に「足どーしちゃったのー?そんなに酔ってー」と指摘されるように・・・

「違うのに・・・」
と思いつつ笑顔で誤魔化す。
だって、どーしちゃったのか、自分が1番知りたいよ。

ミュールやサンダルも履けなくなってきた。
歩いてると、足からスポンと抜ける。
今思えば、それは足首の力が弱まって垂れ足気味になっていたからなんだけど、
かわいいミュールを履きたいけど履けない、なんで?って、思うだけ。

更に悪化の一途を辿り、もう、ダンスクラスにもかなり支障が。

精神的にも肉体的にも追い詰められて、誰にも会いたくないし、仕事も行きたくない。
でも、休めない。ツライ。もうこんなのやだ。

そんな時、たまたま近所の漢方専門店のチラシを見た。


「原因不明の不調は、漢方で治ります」


そこの店をおそるおそる訪ねると、中国出身の漢方相談員の方がすごく親身に話を聞いてくれた。
ものすごくホッとした。
今まで誰にも言えなくて、ひとりで悩んでいた肩の荷が、スッと降りた感じ。

ひとまず、しばらく漢方を試し、3週間後に再度そこへ。

不調が改善されないこと、今自分の感じている症状をもう一度話すと、
相談員さんは「う~ん・・・」と黙り込み、次に、

「大きな病院で、きちんと検査受けたほうがいいね」

と言った。



これが2003年10月、発症から約1年と5ヵ月。



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